VoicyまとめNo.43 DHBR10月号『ステークホルダー資本主義』大坪編集長対談1
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【放送タイトル】
DHBR10月号『ステークホルダー資本主義』大坪編集長対談1
【放送日】2021/09/11
話の前提として、今までは株主などシェアホルダー資本主義であったが、これからは
ステークホルダー資本主義になっていかないといけないという話である。
ダイアモンドハーバードビジネスレビュー
の特集について、編集長と対談。
概要として、2年前の経団連の中で、ビジネス資本主義を見直そういう話があった。株主を対象にするのは古い、これからはパーパス経営だという話があった。
味の素は日本の中でもパーパスのや横串がたっている会社。味の素の会長が言っていたのは、結局パーパス経営しないとステークホルダー資本主義にならないというものだった。
そもそもらステークホルダー資本主義とはどんなものなのかというと、「三法良し」がイメージしやすい。
ただ、アメリカは株主資本主義で、日本はもともと三法良しの考えがあるので、ベースとしての差はあるが、日本の会社は社会に対して、従業員へのコミットが高かったかというとそうではない。中途半端な振る舞いだった。
ステークホルダー資本主義はいろんな人を気にしましょうというもの。ベクトルが違う人を括ると抽象度が高くなり、みんながハッピーになるものは具体にならない。
そんな中でみんなで握れるのはパーパスくらいであるが、みんなカバーしないといけなくなるから言葉がどんどん大きくなる。
抽象度を上げたところでコミットしようというのがパーパス経営の第一ステップである。
パーパス経営には5つのステップあると考えているが、経営の初めは大体このパーパスを考えるところから出発する。しかし、それを実行しようとすると、売上など話が出てきて目的を忘れてしまう。売り上げをこのくらい上げていればいいのだに意識がいってしまうのである。
パーパスは人によって使い方が違う異なるが、わかりやすかったのはバイオトークのさそうさんの話。
パーパスはミッション・ビジョン・バリューと同じである。
外向きミッションの内向きミッションを決める話である。
日本では20世紀は企業が人材を囲い込み、
21世紀ではプロジェクトごとに集めるようになった。共創型になったからこそ、集める時の旗が必要で、これに賛同できる人が集まるようになった。
ソニーの吉田社長に変わった時、パーパスをつくり、作るプロセスに社員を入れることで同意づくりをした。これは昔からの企業がコンセンサス取れるやり方である。
パーパスは前進する先を定義ふるもの、ミッションはラテン語で宗教の伝導を意味するもので、自分達が何をしたいのか伝えることにある。だから、パーパスは外向けのミッションとも言えるのではないか。
データサイエンスの世界で、次元圧縮という言葉がある。
4次元、6次元になると人は認知できないため、二次元圧縮するというに話がある。これと同様に、人はあらゆる変数があると理解できない、ベクトルが違う関係者を巻き込むからこそ、言葉が抽象にならざるを得ない。だからこそ見える形にしなければならず、それがビジョン(ビジュアルが語源)である。
パーパスは見え難いため、ビジョンを提示する、どう達成するのか(行動規範)が決まればあとは会社からのエンパワーがあればいい。何を目的にするのか理解されてエンパワーされる、それがチャレンジになる。
1.ステークホルダーが握れる最低限の抽象度を決める
2.それをビジュアル化する
3実現するフェアウェイを定める
4.理解してもらってエンパワーする
5.近づいているか確認する(KPI)
1〜4をうまく決めたとしても、5にフォーカスし過ぎると失敗する