VoicyまとめNo.47 本を集中して読めない理由|退屈すれば脳がひらめく
【voicyチャンネル】
マグの一冊|本紹介チャンネル
【放送タイトル】
本を集中して読めない理由|退屈すれば脳がひらめく
【放送日】2021/09/29
■本日の紹介本
退屈すれば脳はひらめく 7つのステップでスマホを手放す
マヌーシュ・ゾモロディ
結論、「アイデアは退屈から生まれる」。
脳が何もしていない時、脳の活動が止まっているわけではない。このマインドワンダリングと呼ばれる、ぼーっとしている時によいアイデアが思いつく。これを『想像のための退屈』と著者はいう。
これを立証するため、2つの実験を行った。一つのグループは電話帳を手書きで移す作業で、もう一つは電話帳をただ音読する作業をするグループである。どちらにも作業後に紙コップの活用アイデアを出してもらった。
結果として、電話番号を音読するという、より退屈な作業をしている方がより面白いアイデアが生まれた。
退屈している人は独創的なアイデアが生まれやすい。これは意識して行動している時は実行注意ネットワークが働き、心が彷徨う(退屈)時はデフォルトモードネットワークが活発に働き、ぼんやりしているから脳が働いていないわけではないのである。
結果、アイデアは退屈から生まれ、お風呂でよいアイデアが生まれるのはこの理由による。
ひらめきには退屈する必要があるのである。
■読書への弊害
インターネットの普及で文字の読み方が変わった。これまで教科書や書籍に触れ合ってきた人達は、一つの線で読んでいた。これがインターネットにより、そもそも長い文章を読むことが少なくなったり、ハイパーリンクで読んだり、Z字で読むなど、一直線で読まなくなったので集中できなくなった。
これも実験により検証を行なっていて、上記の差により、最後まで文章を読む率が低かった。
本を読んできた人は熟読の基礎があり、インターネットの人この基礎がない。
ではどうしたら読めるようになるのか、
『無駄な情報がちらくたない紙の本を読むこと』で読解力が上がってくる。
昨今ブログでも伝わらないことがあるが、これは書き手の問題だけでなく、読み手の力量が足りないがゆえに伝わらないことがある。
紙の本を習慣化させ、読解力を身につけ、深い理解を習慣化させることが大切である。