【今日のINPUT No.68】数字を鵜呑みにするな!統計を正しくみるための3つのポイント
【結論】
統計は人が作りだすもの。『誰が』、『何のために』、『どうやって』作ったのかを明らかにすべし。
■紹介された本
統計はこうしてウソをつくーだまされないための統計学入門
著者:ジョエル ベスト
『無知が見る統計は勘違いを生む』
最近はコロナ感染のニュースで感染者数やその推計に数字を用いられるが、この数字に違和感を持ったことはないだろうか。数字に対して信頼感がなくなってきているなと感じるのであれば、今回紹介する3つのポイントで統計を見てもらいたい。
世の中には間違った統計を信じている人が沢山いるのである。ネットで調べれば、大体のことがわかるが、それは本当に正しい答えなのか。
少し話は脱線するが、嘘には3つあると言われている。
「普通の嘘」「真っ赤な嘘」「統計の嘘」
また、こんな言葉もある。
「数字は嘘をつかないが、数字で嘘がつける」
何かを立証したい時、裏付けのための数字を用いるが、数字の見方や論点で、数字の持つ意味が変わってきてしまうのである。
例えば、タバコ否定派はタバコによる肺がん発生を唱えるが、タバコ肯定派は肺がん以外のがんの抑制のデータを用いるのである。
統計は正しい知識を身につけると武器になるのは間違いない。統計を正しくみる為の3つの問いを心がけ、自分が信じられる数字を選べるようになろう。
①誰がこの統計を作ったのか
特定の個人ではなく、作った人の役割がは重要である。どこかの組織なのか、学者なのか、ライターなのか、この数字の先に利害関係はあるのかどうかがポイントである。
②なぜ作られたのか
世の中の関心を集めたいだけや、自分の活動に注目を引きつけたいなどの裏があるか注意が必要。特に大きな数字を出ている時は尚更である。
③どのように作られたのか
何を基準に作られたのか、数字の選び方、数字の取り方など、定義は正しいのか。基準によって見え方も変わるのである。
#統計 #数字 #マグの本紹介
【今日のINPUT元ネタ】
■voicyチャンネル
マグの一冊|本紹介チャンネル
マグ
■放送タイトル
嘘には3つある|統計はこうしてウソをつく
■放送日
2021/10/20