【今日のINPUT No.180】 人は無意識に自分の心を自分で守っている
あなたは「怒り」が心を守る防衛のための感情だと知っていましたか?
今回は自分の心を自分で守る仕組みについて共有します。
感情には第一感情と第二感情があり、第一は最初に感じるもの、第二はその次に感じるものである。
「怒り」については第二感情であり、第一の感情をすり替えるための感情なのだ。
例えば、カフェで水を激しく置かれるなど、ぞんざいな扱いを受けたとする。
この時に怒りが込み上げるが、この怒りの前に感じている感情があるのである。
惨めな気持ちだったり、悲しみだったりがあり、そのまま受け止められないことがあると、代わりに外に感情を出し、すり替えることで守っているのである。
第一の感情をそのまま引き受けることができる人は心が強い人なのだ。
以降は、第二の感情としてどのようなものがあるのか紹介していく。
抑圧:直面したくない感情や欲求を無意識下に抑えること
湧いてくる感情に振り回されないように抑えていること。一気に解放してはいけないなど、解放した方が良いのだがら解放の仕方には注意が必要である。
否認:不安や苦痛を生み出すような現実から目をそらし、認めないこと
子供が親のケンカの前でゲームをする子供をイメージするとわかりやすいだろう。
合理化:満たされなかった欲求に対して理由付けをし、自分を納得させること
反動形成:自分の感情や欲求と正反対の行動をとること
好きな人に意地悪する子供、嫌いな上司に優しくするなど、本心と真逆の行動をすることなどがあたる。
これらは自分の感情が相手にバレるのが怖いため生じる行動である。
身体化:抱えきれない感情やストレスが、身体症状となって表れること
ストレスが身体的な特徴で現れることである。
プレッシャーで腹痛が起こるなどこれにあたる。
これら以外にもまだあるが、人は自分で無意識に守っているということをまずは知ってもらいたい。
そして、守りが必要だから守っているのである。
会社や組織でも、同僚や部下の振る舞いには注意し、相手の守り方を尊重してあげることも必要である。
【今日のINPUT元ネタ】
■voicyチャンネル
実現の心理学@野口嘉則
野口嘉則(心の専門家・作家)
■放送タイトル
自分の心を自分で守る仕組みがある
■放送日
2022/2/24
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