in & out (いぬとねこのビジネスネタ日記)

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【今日のINPUT No.96】思わず動いてしまう。その方法を知ればもっと簡単に人から着目されるかも?

【まとめ】

 行動経済学など、「本能に訴えかける」方法を使いこなすこと。

 


 「人は合理的な生き物ではなく、非合理的な生き物である」

 今回は「欲望の錬金術」という書籍から、なぜ人は非論理的な行動をとってしまうのかについて話をする。


 人が非合理的な行動をとってしまう理由は4つあると著者は言う。その4つとは、①シグナリング、②潜在意識へのハッキング、③満足化、④心理物理学である。ここではこの中の2つについて簡単に触れることとする。


シグナリング

 理解されにくい情報を理解し易いように信号を送ること。医師免許や弁護士の資格を例にしてもう少しイメージし易い話をする。これらの資格の価値をどのように表現すると価値があるものに思うだろうか。取得までにかかった時間、費用、合格率のなどを知るとイメージがし易いのではないだろうか。

 新しい商品など、商品価値が湧きにくい商品にはこの方法は有効である。


②潜在意識へのハッキング

 相手に「効果がある」ものと思わせることである。例としてレッドブルをあげる。レッドブルは、価格は高め、独特の味、1日飲める本数が制限あるという特徴がある。このような特徴があるからこそ、レッドブルは効果が高いと感じるのではないか。


 このように人の本能に訴えかける手法を使いこなせると便利である。

 手間がかかっているものは価値があると思ったことはないだろうか?これも人の本能や、思い込みに関わるものである。例えば結婚式の招待状が手書きできた場合とメールできた場合を考えた場合、いかがだろうか?


 また、プロジェクトでも中々キーマンから了承が出ない時があるだろう。こんな時は会議にも参加をしてもらい、都度都度相談したりすることで、時間を共に過ごすことが重要である。これは一緒にやってきたということもあるが、かけた労力と時間を無駄にしたくないというサンクコストが頭をよぎるからである。

 昨今は「行動経済学」で、このような効果を紹介されている。思わず動いてしまう、このような効果を使ってみては如何だろうか。

 

 

■紹介書籍

欲望の錬金術: 伝説の広告人が明かす不合理のマーケティング

ローリー・サザーランド 著

 

#Voicy #グロービス経営大学院

#マーケティング #心理 #思い込み #人を動かす


【今日のINPUT元ネタ】

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■放送タイトル

第639 ペライチ書評『欲望の錬金術


■放送日 2021/11/15